台風は発達して30日から10月1日に沖縄に接近し猛烈な風の恐れ。勢力を保ち2日から3日は西日本に接近の恐れ。
「強い勢力」で沖縄と奄美に接近の恐れ
きょう(28日:土曜)の午前9時にフィリピンの東で台風18号が発生しました。台風は発達しながら北寄りに進路をとり、暴風域を伴って、週明け、30日(月)から10月1日(火)にかけて沖縄や奄美に接近する見通しです。10月に入って最初の一週間は台風の動きに十分ご注意ください。
※暴風域とは台風の周辺で、平均風速が25メートル以上の風が吹いているか、地形の影響などがない場合に吹く可能性のある領域。通常、その範囲を円で示す。
沖縄は30日(月)から1日(火)は猛烈な風と猛烈なシケに厳重な警戒が必要です。猛烈な風とはどれくらいの威力なのかは図を参照してください。また、奄美も1日(火)は風が強まり大しけとなるでしょう。2日(水)頃になると、九州北部も暴風が吹く恐れがあります。
また、30日(月)から1日(火)にかけては沖縄で、1日(火)から2日(水)にかけては九州南部、奄美で、2日(水)は西日本の各地で大雨となる恐れがあります。
いまのところ、前回の台風17号と似たようなコースを辿る予想ですが、3日(木)頃の予報円が広く、太平洋側を通る可能性もあります。また、台風の進路から離れていても湿った空気の流れ込みが続き、局地的に雨雲が発達することもあるでしょう。交通機関への影響も心配されます。今後も最新の台風情報をこまめに確認するようにしてください。
9月最後の日曜は九州から東北まで雨具必要 西は雨でも気温高く蒸し暑い
【29日(日)の気圧配置】
前線が日本海から津軽海峡付近に延び、本州付近をゆっくり南下するでしょう。前線に向かって湿った空気が流れ込み、広い範囲で大気の状態が不安定になる見込みです。
【29日(日)の全国各地の天気】
沖縄は午前は晴れますが午後は所々で雨や雷雨でしょう。九州の南部は夕方にかけて、北部は夜まで所々で雨が降り、局地的に雷を伴い雨脚が強まる見込みです。四国の太平洋側は昼前まで、瀬戸内側は夜にかけて雨や雷雨の所があるでしょう。中国地方、近畿、東海、北陸、関東甲信は朝から昼頃にかけて雨の降る所が多い見込みです。東北も雨で、日本海側は夕方まで局地的に雷を伴うでしょう。北海道は広く晴れますが、道南は昼前まで雨が降り、道央も午後はにわか雨の所がある見込みです。
【29日(日)の全国各地の最高気温】
最高気温は平年並みか高い所が多いでしょう。沖縄は各地で30度以上の真夏日となりそうです。九州、中国、四国は28度前後で、雨でも気温が高く蒸し暑く感じられるでしょう。東海や北陸、関東甲信は26度前後の予想です。多くの人で混雑する所や風通しの悪い所ではムシムシと感じられるでしょう。東北と北海道は23度前後の予想です。晴れる北海道では昼間は快適に過ごせるでしょう。なお、北日本は朝晩は冷える所もあり、一日の中で寒暖差が大きくなるため、服装で上手に調節して、体調を崩さないようにご注意下さい。
服装選びは、朝晩のお出かけの際は予想最低気温を、昼間のお出かけの際は予想最高気温を参考になさってください。
日本気象協会 本社 相原 恵理子
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